東京国立博物館は日本でもっとも長い歴史をもつ博物館です。

明治5年(1872)に旧湯島聖堂大成殿で開催された博覧会を機に誕生しました。
明治15年(1882)日本初の近代総合博物館として上野公園の現在地へ拠点を移し
日本の文化力を国内外に発信し文化財を守る目的で様々な芸術活動を本格化。
その東京国立博物館が今年で創立150年を迎えました(≧∇≦)

 

明治から令和にいたる150年という大きな節目を記念して開催された特別展が
【 国宝 東京国立博物館のすべて 】という展覧会です!

今回の特別展は150年の間に積み重ねられた約12万件という膨大な所蔵品の中から
国宝89件全てを含む名品と明治から令和に至る150年の歩みを物語る関連資料を通して
東京国立博物館の全貌が紹介され、とても魅力的な展示内容になっておりました!
その中で、一部の作品が撮影OKとなっておりましたので皆様にご紹介致します( ̄∀ ̄)

◆見返りり美人図(菱川師宣筆 江戸時代・17世紀)

鮮やかな振袖の美人がふと振り返る瞬間を描いています。
切手になったことでも有名な作品ですね(*^ω^*)
個人的な感想は、この作品はとても艶っぽく計算された女性らしい立ち姿であり
女性の目線の先には何があるのだろう?と想像を掻き立てる神秘性に惹かれました。
菱川師宣の晩年の作品であることから、女性の美を上手く引き出している作品です。

◆金剛力士立像(平安時代・12世紀)

 

金剛力士は口を開いた阿形と口を閉じた吽形の一対からなる仏教の守護神です。
寺院の入り口の門の左右に置かれることが一般的で、神様を悪霊や邪気から守ります。
今回お披露目された2体は、かつて滋賀県の寺院に安置されていましたが、
昭和9年(1934)の室戸台風で大破⇒近年の修理をへて令和4年新たに東京国立博物館の
所蔵品に加わり今回の特別展で初公開に至ったという事です。
目の前で鑑賞すると何とも言えない威圧感と力強さを感じました(*ΦωΦ)<スゴイ!

写真はございませんが、ワタクシ的感動した国宝は(↓↓↓)

・孔雀明王像(絵画)
・虚空蔵菩薩像(絵画)
・太刀 銘三条(名物三日月宗近)
・太刀 銘長光(号大般若長光)
・袈裟襷文銅鐸(考古)
・埴輪 挂甲の武人(考古)

上記の展示品は多数展示されている国宝の中でもハッと息を吞むものでした。
古いながらも味があるもの、造形が美しいもの、歴史ロマンを感じるもの。
目前にした時のドキドキ感はきっと一生忘れる事は無いと思います(//▽//)
(本当は1つ1つ蘊蓄を語りたいのですが相当マニアックなので我慢します。笑)
今後、国宝の一挙展示を鑑賞できる機会はナカナカ無いのではないでしょうか。
本当に素晴らしい展覧会なので皆様是非とも鑑賞なさる事をお勧めいたします!

(20221121YK)