先日、久しぶりに美術展を鑑賞して参りました(≧∇≦)

  

上野の東京都美術館で開催されたボストン美術館展【 芸術×力 】です!
新型コロナウイルスが蔓延したため延期を重ね2年越しで開催されました!
涙ぐみながらチケットを払い戻した2年前・・・(本当です)
やっと鑑賞できる!と思い今回は入り口の看板前で涙ぐむ私(これも本当です)
友人にお付き合い頂き、いざ鑑賞です( *´艸`)

(※館内は撮影できませんでしたので以下はフライヤーの写真をUPいたします)

この美術展のテーマは力(権力)と共にあった芸術の歴史を振り返るというものです。
古今東西の権力者たちはその力を示し、維持するために芸術の力を利用してきました。
威厳に満ちた肖像画は権力を強め、精緻に描写された物語は力の正統性を示します。
また、美しい工芸品は彼らの宮廷を彩り、ときに外交の場で活用されてきました。

権力者達は自らも芸術を嗜んだ他、パトロンとして優れた芸術家を支援しました。
その惜しみない支援によって多数の素晴らしい芸術作品が生み出されたのです。
時の一流画家や職人につくらせた芸術品は、今もなお鑑賞する人々の心を捉え、
圧倒する荘厳な輝きを放っています。

この美術展では、エジプトのファラオ、ヨーロッパの王侯貴族から日本の天皇、
大名をはじめ、古今東西の権力者たちに関わる作品が沢山紹介されていました。
彼らが時に政治や外交に利用し、時に愛で、時に自らが嗜み育んだ美術品およそ
60点が展示され、その半数以上が日本初公開でした(//▽//)

ワタクシ的・ボストン美術館展の見どころは、日本初公開の『 孔雀図 』です!

『 孔雀図 』を描いたのは増山雪斎(ましやませっさい)という男性です。
本名を正賢(まさかた)と言い、江戸時代中期に伊勢長島藩を治めた大名でした。
(伊勢長島藩=現在の三重県桑名市長島町です)
本展のために修復され初めての里帰りを果たした『 孔雀図 』は、雪斎が
数多く取り組んだ画題で彼の代表作と言える質の高さを誇ります。

孔雀図は雄と雌が描かれており、南蘋風のきらびやかな花鳥画です。
孔雀の周りには木蓮や笹、薔薇などの草花が咲き誇り、明るくめでたい
テーマを描いているそうです。
孔雀図は対になっており、もう片方の孔雀図には白孔雀が描かれておりました。
(フライヤーに載っていなかったので画像はございません)
白孔雀の背景に「かいどう」と「牡丹」の花が描かれており、この花の組み合わせは
人々が富み栄えることを意味する「満堂富貴」(まんどうふうき)という画題との事。

孔雀図の鮮やかな色彩と写実表現には独特の魅力があり、目の前で鑑賞していると
あまりの美しさに圧倒されました(*ΦωΦ)

素晴らしい作品の数々を鑑賞する事が出来たボストン美術館展【 芸術×力 】。。。
次に孔雀図を直に鑑賞する事が出来るのはいつになるのでしょうか・・・
今暫くは購入した冊子を眺めつつ芸術の秋を楽しみたいと思います(*^ω^*)♪

(20221003YK)