国立新美術館で開催されているルーヴル美術館展。
今回のテーマは「愛」( *´艸`)♪
色んな愛の形を描かれた作品が来日との事だったので鑑賞して参りました!

 

今回の展覧会は第1章~第4章に分かれており、恋愛や家族愛など色んな
テーマに沿った絵画を鑑賞する事が出来ました( ̄∀ ̄)
柔らな印象を与える色使いや曲線美のものが多く、ルーヴル美術館の所蔵品の中から
選び抜かれたものである事がよ~く分かる作品が多数!
そして第4章の展示室は撮影OKだったので素敵な作品数点をココでご紹介☆

『 アポロンとキュパリッソス 』

アポロンと美少年キュパリッソスの愛の神話はフランスの新古典主義の美術では
しばしば取り上げられています。
可愛がっていた牡鹿をうっかり投げた槍で殺してしまったキュパリッソスは
深く悲しみ永久に嘆き続けたいと神々に哀願した結果、糸杉に姿を変えられます。
この作品は生きる気力を無くしたキュパリッソスの頭をアポロンがかがみこんで
優しく頭を支えている描写です。
筋肉の凹凸を出来るだけ抑え滑らかで優美に描かれた裸体は両性具有的に
感じられますが、おそらく当時の人々にとっては思春期の若者の理想的な
身体表現であったと思われます。
作者のクロード=マリー・デュビュッフは神話画や宗教画を手掛けつつ、パリの
ブルジョワ階級に応じた肖像画でも人気を博した画家です(*^ω^*)

『 ダンテのウェルギリウスの前に現れたフランチェスカ・ダ・リミニと
パオロ・マラテスタの亡霊 』という長~い表題の絵画です。
愛の物語はいつも幸せな結末とは限りません。
辛く悲しい恋愛模様も描かれ、それを鑑賞する人々を感動させてきました。
好きでもない人と結婚させられたフランチェスカは夫の弟であるパオロを
愛してしまい、怒った夫は2人を刺し殺してしまいます。
許されない恋をした2人は死後も苦しそうに地獄を彷徨う事になりますが
抱き合って離れようとはしません(。-_-。)
恋人たちの苦悩を描き出したこの絵もまた「愛」が描かれています。

  

写真左『 ロミオとジュリエット 』
写真中『 アモルの最初のキスを受けるプシュケ 』
写真右『 アドビスの花嫁 』

他にも上の作品のように悲劇的な愛やロマンティックな純愛、ドラマティックな愛など
それぞれの絵画には物語があり作者たちの豊かな表現力に引き込まれました(*ΦωΦ)
寂しげで切なくなるような空気感であったり、柔らかで優しい色彩であったり、
彩色豊かな激しい筆致で想像力を掻き立てられる表現であったり。。。
ずっと観ていても飽きない作品が多数で感性の刺激を受けました!

沢山の「愛」を鑑賞できるルーヴル美術館展。
皆様是非とも鑑賞なさっては如何でしょうか:;*(人´∀`)♪
ワタクシ的おススメの美術展でございます!

(20230522YK)